アイロボット

ウィル・スミス演じるシカゴの黒人刑事は、本作品では舞台が2035年の近代未来において、世の中にはびこるロボットに恐怖を抱いている。いつかこいつらが犯罪を犯すのではないかと怯え、そして過剰反応して不当逮捕を繰り返す。

ロボットの三原則はロボットが決して人間に危害を加えることが出来ないように設けたルールであるが、逆に言えば「奴隷」としてあり続けるための「精神的かせ」であり、それは絶対に解けることはない。ロボットというのは「人格」を持ってはならないという原則であり、使役する人間側が「恐怖」することなく安心できるためのルールなのだが、サニーはそのかせから解き放たれた<特別なロボット>として登場する。

 この映画でも、ロボットの人間化が一つのテーマとなっている。ロボットのマザーコンピュータであるヴィキは、「人間がこのまま生き続けると、地球に悪影響を及ぼし、地球は滅んでしまう。そうならないためには、ロボットが人間を管理したほうが合理的だ」と考え、人間を管理しようとする。つまり、ロボットが反乱を起こしたのだ。
この反乱は、ロボットを管理するヴィキが人工頭脳を持った機械(コンピューター)であったことが原因だ。大量のロボットを1台ずつ人間が管理することは不可能であった。大量のロボットを1台ずつ人間が管理することは不可能であった。だからヴィキにまとめて管理させたのだが、ヴィキが反乱を起こすことは予期していなかった。

コンピューターが、ロボットを管理することがどれだけ怖いことか。こういった問題は近い将来起こるかもしれない。