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ステルス
この映画は、人工頭脳を持った無人戦闘機“ステルス”の話である。
あらすじ
学習能力を備えた戦闘機は、自らの頭脳で考え、成長する。この戦闘機が、落雷の影響で暴走してしまいロシアを攻撃しようとする。そこから話は続いていく・・・。
“経験から来る勘、倫理観、ここぞというときの集中力といった能力は機械にはない、人間にしか持ち得ない能力だ”と主人公は言っている。たしかに、こういった能力は今の機械には持ち得ない力だ。しかし、もし将来このような能力を兼ね備えた機械が現れるとしたら、機械を人間の奴隷のように扱ってもいいのだろうか。機械が人間のように情緒や倫理観を持つようになれば、人間にこき使われることに不満を持つ機械が現れるかもしれない。「なぜ、我々よりも劣っている人間にしたがわなければならないのか?」といったようにである。そうならないようプログラムすることは可能かもしれない。しかし、もしそのプログラムに不備が生じれば、歯止めは効かなくなる。不満が募れば暴動が起きる。機械が暴動を起こせば、機械に劣る人間に勝ち目はない。そうなれば、ターミネーターのように機械が人間を支配するという恐ろしい事態が生じるだろう。
今は、人間が機械を制御できているからいいものの、機械に人間のような情緒、倫理観、学習能力などを組み込み、人間に近づけることは本当に我々のためになるのだろうか。機械の人間化については、より慎重な姿勢で取り組むべきだ。