ローマ人の物語1
今年の春にローマに行ったのですが、この本を読んでから行けばよかったな・・・と後悔しています。
ローマ、ギリシアとエトルリアを比較して書かれており、なぜローマがこれほどまで大きくなったかが分かりやすかった。ローマ人は、防禦が不完全だが開かれた土地に街を建てた。そのために商業や工業が発展しやすかった。それと、彼らは、戦争で打ち負かした敵を奴隷とせず、ローマに同化する政策をとっていた。市民権を与え、ローマに住まわせた。この点が、他の民族とは違う点で、ローマが大きくなった理由であるそうだ。アテネやスパルタなどのポリスと違い、ローマには団結力があった点も発展の理由の一つだ。
ローマの王は世襲でなかったのがよかったのではないか。適材適所がなされたからこそこの国のしっかりした基盤ができたのではないか。王政から共和制に移行する過程も興味深かった。ブルータスの話を見ても、民衆の団結力は侮れないなと感じる。